ねえ、知ってる? かもめ学園の七不思議、七番目の噂話。 旧校舎3階の女子トイレ。 そこには花子さんがいて、何かひとつを代償に呼び出した人の願いを叶えてくれる。 呼び出し方はノックを3回。 そして―― 「花子さん、花子さん、いらっしゃいますか?」 七不思議七番目『トイレの花子さん』こと“花子くん”と縁を結んだ少女・八尋寧々。祓い屋の少年・源 光。 2人は花子くんと共に、改変された七不思議や怪異たちの噂を元に戻すため、日々奔走していた。 ある日、花子くんは言う。 七不思議の中に裏切り者がいる、と。 寧々たちは裏切り者を炙り出すため、七不思議の依代を破壊していく。 二番目『ミサキ階段』、五番目『16時の書庫』を壊し、残る七不思議は『トイレの花子さん』を含めると五つ…… 一方、その裏で花子くんの弟・つかさは、七峰 桜、日向夏彦、 そして新たに七不思議三番目『カガミジゴク』となったミツバと共に、 寧々たちがまだ見ぬ七不思議に近づいて――
県内随一の進学校・藤志高校に通う千歳朔。 勉強、運動、コミュ力すべてがハイレベルで、 良くも悪くも注目を集める彼の周りには、 誰もが羨む華やかな仲間たちが集っていた。 新たなクラスで迎えた2年生の春。 朔は、ひとりの引きこもり生徒の更生を頼まれることに——。 福井を舞台に紡がれる、 どこまでも青く、どこまでも眩しい、 エモーショナル青春ストーリー!
まことと咲と竜二、 3人が出会ってからもうすぐ一年。 それぞれが悩みに向き合い少しずつ変化する中、 学校は春休みを迎える。 まことが咲を意識し始める一方で、 咲は父・裕司に会いにハワイを訪れる。 親子水入らずの時間を過ごし、ハワイを満喫する咲。 そんな中ふいに、裕司に 「こっちで一緒に住むか?」と聞かれて……。 父を選ぶか、母を選ぶのか。 自分を「特別」に思っている人は誰なのか。 「特別」とは何なのか。 咲が思いを巡らせる一方で、 三年生になったまことや竜二もまた、 進路に向けた選択をしていく。 3人が決める答えとは――。