「ウマ娘」―彼女たちは走るために生まれてきた。 ときに数奇で、ときに輝かしい歴史を持つ別世界の名前と共に生まれ、その魂を受け継いで走る。 瞳の先にあるゴールだけを目指して―。 走りで最強を目指すと豪語するジャングルポケットは<トゥインクル・シリーズ>でのフジキセキの走りに衝撃を受け、レースの世界に飛び込む。 トレーナーと共にデビューを果たしやジャングルポケットは、一生に一度しか走れない栄誉あるクラシック三冠レースに挑む。 しかしそこに立ちふさがったのはアグネスタキオンやマンハッタンカフェといった同世代のライバルたちだった。 新時代の扉を開く熱き戦いが、いま始まる―。
東西南北の美少女を仲間にする。 高校1年生の東ゆうは“絶対にアイドルになる”ため、自らに4箇条を課して高校生活を送っていた。 「SNSはやらない」「彼氏は作らない」「学校では目立たない」「東西南北の美少女を仲間にする」 別々の高校に通う東西南北の“輝く星たち”を仲間にしたゆうが、高校生活をかけて追いかけた夢の結末とは――
大場なな。聖翔音楽学園第99期生 出席番号15番。中学時代、1人きりの演劇部で孤独の中にいた彼女は、この学園で初めて舞台を創る本当の喜びを知る。同じ舞台を目指し、手を取りあった99期生という同志。幕が下りた瞬間の沸き立つ拍手と、身を震わせる充実。燃える宝石のような煌めき。輝く虹のような幸福な日々をもう一度――あの眩しさに囚われたななは、キリンが主催する謎のオーディションに参加。合格者となった彼女は、運命の舞台に「第99回聖翔祭、あの一年間の再演」を望む。「いいでしょう」そして再び始まる、「あの一年」。ななは開花させた才能の全てを、眩しい日々の「再演」に注ぎ込む。だが、彼女は未だ知らない。全く同じ舞台は無いということを。終わらない舞台は無いということを。繰り返す再演の先に、廻る輪舞の幕が上がる。「演じたはずの舞台。なのに、わたしの知らない舞台」「それが、ロンドロンドロンド――わかります」"